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Mike Shiraishi 

 

 

セプテンバーイレブン

 あの日、僕は東京にいた。前の月の8月にジェイコブ・センターでトイ・ショーが有って、それを見に3週間ほどマンハッタンに滞在していたのだが、同日には日本に戻っていた。滞在中には何回かWTCに出かける機会があって、目の前にあるセンチュリー21にも買い物に言ったりして、そのときに2本の屹立するビルをみあげながら、相変わらず無粋なビルだなぁなんぞと思っていた。
帰国したのが9月の第一週。そしてあのテロが有った。
ちょうどその日、僕は仕事で朝の4時ごろ帰宅した。玄関を入ると居間の電気が煌々と点いている。嫁さんが起きていたのだ。そしてテレビを夢中になって見ている。
 「どうしたんだ。」と声をかけると。「大変よ。ニューヨークが大変なことになってるわ。」と真剣なまなざしで言った。 テレビはNHKだった。 そこに映されているマンハッタンの風景は、まったく異様なものだった。
 その場でマンハッタンに住んでいる友人に電話をかけまくった。しかしどこもかしこも繋がらない。繋がらない状態はそのまま数時間続いた。あせってメールもしてみたが、こちらのほうもだめ。
後日、あの瞬間、WTCの中にいたという知り合いと話をする機会があった。 彼は、非難の最中も爆弾テロだと思っていたそうだ。まさか民間機が突っ込んでくる「自爆テロ」とは、想像もつかなかったと言っていた。
このページは、即時閉鎖して、関連ニュースへの速報にした。
 ほぼ一月間その状態を続けた。
 戦争は嫌いだ。どのような理由があろうと、人が人を殺すことは許せない。
 震えるほど哀しい日だった。

 昨年末、WTC跡へ出かけた。
 たくさんの花束が置かれていた。
 その花束を見つめて、僕は黙祷することしかできなかった。

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