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Mike Shiraishi 

 

 

リアルタイムな現地情報をどう手に入れるか

 胸わくわくして、出発前に舐めるように読んだガイドブック。「よぉっし!この店へ行 こう!なんてマーキングしちゃって、いざ本番。出かけてみると、閉店していてカゲもカ タチもない。これって、わりとあり得る「NYへ行ったけれど」話なのだ。  
NYほどスクラップ&ビルドが激しい街だと、新しい店は出来るのも早いけど、無くな るのも早い。特に奇抜なコンセプトショップは、わーっ!と盛り上がって、すぐさま引く ・・・というパターンを繰り返す。そんなのが幾つも潰れたり出来たりして、あの街のム ードを形勢しているのだから、仕方ないね。僕はそう思うんだけど、まあ一介のNYガイ ド人としては、それでしゃらっとしていられない。従ってここでは、NYで、どうやって 最新の街情報を仕入れるかの話をしたいと思う。  
方法は幾つか考えられる。  
1)雑誌・新聞・インターネットなどのメディアを利用する。  
2)NY市の観光センターへ行く。  
3)街を歩きながら仕入れる。
 
こんなもンでしょうか。ひとつひとつ順番にお話してみよう。  

1)雑誌・新聞・インターネットなどのメディアを利用する。  
NY関連の雑誌で、最新情報が手に入れやすいのは、何といっても「ニューヨーク・マ ガジン」である。「ニューヨーカー」もあるけれど、こちらはどうもスノッブで僕みたい なガサツなビンボー人には敷居が高い。前者くらいが丁度宜しい。  「ニューヨーク・マガジン」は、いつでも後ろから読むことにしている。前の方の特集 なんて碌に読みゃあしない、後ろの方のイベント情報や、レストラン情報、ミュージカル 情報なんかを先ず細かくチェックする。特に地域別に整理されたレストランのメニュー情 報は便利で、今夜は素敵なディナーを!なんて考えておられる向きには、まったくもって 便利な情報源である。  
新聞で面白いのは「ヴィレッジ・ボイス」だと思う。こちらもたいてい後ろのほうから 読む。その週に開催されるイベント関係や、フリーマーケットの情報、特別なフォーラム なんかは、だいたい後ろのほうに一行記事として紹介されている。今週末に開かれるスト リート・マーケットの情報とか、ガレージ・セールの情報とか、どちらかというと前者「 ニューヨーク・マガジン」に比して安直な情報が中心だが、それはそれ。結構楽しいもの なのだ。僕は情報源として「ヴィレッジ・ボイス」を最大限に利用する。  
もしバーゲン情報を望むならば、やはりこいつは正統派「ニューヨーク・タイムズ」に 頼るしかない。メーシーズもブルーミングデールズもサクス・フィフス・アベニューも、 すべて此処に広告を載せる。別稿でも書いたけれど最新デパート&ブティックのバーゲン 情報は、何と言っても「ニューヨーク・タイムズ」が一番である。  
それと新しいメディアとして非常に有用なのがインターネットというやつだ。もし貴女 が現在パソコンを利用できる環境におられるならば、これを利用しないテはない。
 
2)NY市の観光センターへ行く。  
マンハッタンアベニューって名前が好きだなあ。どこにあるかは・・・教えない。自分で探してくださいおそらくなんですが。NYであなたが泊まるホテルはミッドタウンにあると思う。ホテ ル付きのツアーパックを想定した場合、ホテルは大抵ミッドタウンに限定されていて、ヒ ルトン。シェラトン。パークセントラル。ミルフォード。マリオット・マーキース。ある いはサン・モリッツ。豪華にザ・プラザ。あるいはウォルドルフ・アストリアあたりとな る。  
そしてもし貴方が日系の航空会社の直行便で行かれるならば。JFKへの到着は午前中 となる。チェックインは午後2時すぎ乃至4時すぎが常識だから、貴方はカウンターに荷 物を預けたあと、どこかで暫く時間を潰さなければならなくなる。ほとんどの日系航空会 社を利用したパッケージ・ツアーが到着日、半日市内観光をパックとしているのは、この ためなのだ。始めて行かれるNYならば、この半日市内観光も面白いと思うのけれど、2 度目以降ならば、僕は荷物をホテルに預けた後は、そのまま「ニューヨーク観光センター 」へ行かれることをお薦めしたいと思う。  
いまこの瞬間のナマの情報の取得は此処から始まる。興行中のミュージカルのパンフレ ット。地下鉄やバスの路線図。各種イベント案内。レストランのメニュー。ホテルのブロ ーシャー。色々なお店のバーゲン情報、コンサート情報等々。実にさまざまなNYに関す る地元発信の情報が此処に集積している。  
特に地下鉄やバスの路線図。こいつは絶対に重宝する。地下鉄の路線については、市が 発行している路線図が強い見方となるので、ぜひ貰っておいてください。  
それと。なんといってもミュージカルのパンフ。これは集めよう。短冊様の一枚モノの パンフだが、実に楽しい。少し多めに貰っておけば友達へのお土産にもなるよ。  あとは美術館・博物館関係のイベント案内のパンフ。これはマメに最新のものが収めら れている。こうしたものをなるべく沢山集めて、帰国してからファイルしよう。すごく楽 しいNY観光の思い出アルバムが出来ると思う。  
幾つか有る市内の観光案内センターの中で、一番大きいものはセントラルパークの左下 、コロンバス・アベニューの角。セントラルパーク・ウエストとセントラルパーク・ウエ スト、ブロードウェイの6差路の南側にある白い建物の1階にあるヤツだ。ここは見つけ やすい。ホテルに荷物を置いた足でそのままセントラルパークの散策に出て、ついでに探 してみるとよい。簡単に見つかると思う。ガラス張りで入りやすく、いつも沢山の観光客 が出入りしている。  
もう一つは42丁目の通り沿いにあるヤツ。タイムズ・スクエアからポートオーソリテ ィ・バスターミナルへ向かう北側の通りに面している。こちらも案内パンフ、カタログは 相当充実している。ただし、旧い劇場を改装して作った観光センターなので、少々雰囲気 が有りすぎる。もしかすると、入るのに少々ためらうかもしれないけれど、もちろん市営 だから全く安全なんでどんどんと入ってみよう。  

3)街を歩きながら仕入れる。  
最新の街情報を仕入れる手段として、意外と有効なのが歩いている時に手渡しされるチ ラシというやつ。それとペタペタと張られたポスター。これが面白い。  チラシで時々ギャッ!と驚かされるのは、34丁目以北42丁目あたりまでの7thアベ ニュー、8thアベニューを歩いている時に手渡されるクリアランス・セールのチラシ。さ すがに東海岸衣料産業の拠点ファッション・ディスクリクトと呼ばれるだけのことだけあ って、おいおい本当かよ!というブランド名が並んでいたりする。あまいいや、行ってみ ようとチラシの地図頼りに出かけてみると、汚い事務所兼倉庫みたいな処に、件の商品が 無造作に雑然と置かれてあって、なんじゃこの宝のヤマは!と魂消たりする。では。その 件の商品とは何か?ははは、名前を書くと怒られそうだから書きません。ただヒントは、 あの辺り、当然の事としてアメリカン・ブランドとイタリアン・ブランドに極めて強い、 ということです。  
ただ残念ながら、このテのセールはその時かぎり、その日かぎりというケースが多い。 こんなもンに出会えるチャンスは、かなり幸運の女神の気まぐれに左右される。それでも もし貴女がファッション・ディストリクトを歩いているときに、そんなチラシ配りを見か けたら、通りの向こう側だろうが何だろうが是非貰ってみるべきである。  
もうひとつチラシで面白いのは、SoHoやヴィレッジあたりで開かれる、きわめて個 人的なガレージ・セールのチラシ。たいていは古びたビルの広い一室の一部を使って、個人的な持ち物の処分を目的としている。これが面白い。もちろんすべて中古品だけど、持 ち主から買った由来を聞きながら、あれやこれやと選ぶのは本当に楽しい。ただしこちら のほうも、そんなチャンスが何時でも何処でも転がっている訳じゃないので、結構気にして歩いていないと出会えない。多くの場合、ガレージ・セールの開かれているロフトがあ るビルの入口に、ぺたりとそんなチラシが貼りつけてあるので、もしドアのところに何か 貼り紙が付いていたら、とりあえず何だか確認をしてみよう。それだけで、こんな素敵な ガレージ・セールに出会う確率は激増する。

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